山梨県南巨摩郡南部町では、解体に伴う補助制度を実施していません。
しかしながら、町内にある危険なブロック塀の除却や、除却後の耐震改修に伴う費用の一部を負担する「南部町ブロック塀等安全確保対策支援事業」を実施しています。なお、補助金額は最大で30万円です。
建物の解体に付帯する工事費もなるべく抑えたい、とお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
山梨県南巨摩郡南部町で利用できる危険なブロック塀の撤去に伴う補助制度
山梨県南巨摩郡南部町では「重要路線」に面しており、倒壊等の恐れがあると判断される危険なブロック塀を除却、または除去後に耐震改修工事等を行う際に費用の一部を負担する取り組みを行っています。
重要路線とは、南部町地域防災計画、または南部町耐震改修促進計画により位置づけられた緊急輸送道路、もしくは緊急輸送道路から指定避難所までに至る道路のうち南部町が指定した道路を指します。
支給金額と申請期限
除却をする場合も除却後に耐震改修を行う場合も補助の割合や上限金額は同じです。なお、除却後に改修を行う場合は除却費と新設費の合算に対して補助金額が計算されます。
補助金額はいずれも、対象になる工事費もしくは除却する当該ブロック塀1mあたり2万5,000円を掛けた金額のうち、いずれか少ない方の2/3で上限は30万円(千円未満切り捨て)となっています。
なお、申請期間は明示されていません。ご利用を検討している方は担当窓口にてご確認ください。
申請の条件
対象になるのは、補強コンクリートブロック造及び組積造の塀で、国住指第1130号国土交通省住宅局建築指導課長通知による点検に規定する項目に対して不適合が1以上あるブロック塀です。
さらに、除却後に改修を行う場合は以下のいずれかに該当する工事が対象となります。
- 「既存ブロック塀等の耐震診断基準・耐震改修設計指針・同解説」(一般財団法人 日本建築防災協会)に基づく改修工事
- 補助金の交付を受けてブロック塀等の除却を行ったうえで、当該ブロック塀等に換えて軽量なフェンス、そのほか安全の確保ができるものとして町長が認めるものを設置する工事(生け垣の設置を除く)
そのほか、申請の対象者は以下の要件を全て満たす必要があります。
- 当該ブロック塀の所有者であること(申請者が所有者と親子関係にある等、町長が特に認めるものについてはこの限りではない)
- 徴税等を滞納していない
- 同一の敷地において過去に当補助金を利用していない
- 公共事業などの補償対象になっていない
なお、補助金の申請前に工事に着手した場合は補助の対象になりません。
その他、申請方法やご不明点は「南部町役場」にお問い合わせください。
解体の費用を抑えたい方は
補助金を利用する以外にも、建物の解体に掛かる費用を抑えられるケースがあります。
例えば、建て替えなどで既存の建物を解体する場合です。建設会社に解体を依頼すると、実際に施工をするのは下請けの業者で余分な中間マージンが発生してしまうケースがほとんどです。
そのため、「分離発注」により新築と解体それぞれの発注先を切り分けることで費用を抑えられる場合があります。
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