会社の社宅を建て替えるにあたって解体工事をしました。家屋は木造の平屋2棟、広さは全部で50坪以上ありました。ただし、建て替えのスケジュールが決まっていたので、限られた期間内で解体工事を完了させる必要があったのです。そこで利用したのが見積り比較サイト。一度に2社の解体業者さんから見積りを出してもらい、金額が安かった方と契約をして期間内に解体工事を完了させました。
あんしん解体業者認定協会は無料で利用できる解体業者専門の見積り比較サイトです。
解体業者選びのポイントは?
解体業者さんを選ぶ時に注意した点は2つです。
一つ目は金額です。もともと建築会社さんの紹介で解体工事の手配はしていたのですが、当初出してもらった見積り金額が予想以上に高かったのです。そこで、解体工事は分離発注にしてもらいました。できるだけ費用は抑えたかったので、少しでも安く仕上げてくれる解体業者さんに依頼する予定でした。
二つ目は工事期間です。建設工事の日程が既に決まっており、会社の決算日の関係で最低でも7月末までに解体工事を完了させる必要がありました(見積り依頼は3月)。しかし、社宅内にはまだ居住者もいて、地鎮祭の予定も考えると工期は6月~7月の間に限られました。そのため、限られた期間内で解体工事を請けてくれる解体業者さんを探さなければなりませんでした。
金子様は、ネットで解体業者の情報を集めているうちに、当協会が運営するあんしん解体業者見積りガイドのホームページをご覧になりお問い合わせ頂きました。
坪単価が見積り金額を左右する!
認定協会に問い合わせてから数日後、2社の解体業者さんが測量に来てくれました。
それぞれの見積り結果です。
解体業者 | 金額 |
A社 | 340万円 |
B社 | 235万4,400円 |
2社とも建設業者さんに出してもらった見積りより安かったのですが、特にB社の金額が安くて驚きました。A社とB社では100万円以上の差があります。
両社の見積書を見比べた結果、金額差の秘密は坪単価にありました。まずは、A社さんの見積書から見ていきます。
A社の見積書
費用の項目は多数ありますが、坪単価に関する項目は見積書の1枚目にあります。詳細の一番上、名称が【解体工事】の部分です。
A社坪単価詳細
坪単価を確認するにあたって重要なのは「坪数」です。坪数は解体業者さんの測量結果によって多少誤差があります。ちなみに、A社さんの測量結果は54.5坪でした。

A社見積書から坪単価の項目
続いて、坪単価に関係がある項目を全て足して、先ほどの坪数で割ります。なお、解体業者さんによって見積書の書き方が違うので、どの項目を足すのかは重要です。

A社見積書のうち坪単価に関係する項目
A社さんの場合、作業費と廃材の処分費が細かく分かれています。見積書の1枚目で確認した【解体工事】のうち、「単管防炎シート養生」以外の項目はすべて坪単価に関わる費用です。なので、小計2,860,500円のうち「単管防炎シート養生」の320,000円以外は全て足します。
その結果、坪単価の合計は254万500円でした。測量結果の坪数54.5で割ると、坪単価が分かります。A社さんの坪単価は4万6,600円でした。
ちなみに、川崎市中原区で木造50坪の解体工事をした場合の坪単価の平均は3万2,000円です。

次は、B社さんの見積書を見てみます。
B社見積書
B社さんは費用の項目がまとめられているので項目数は少なめです。このうち、坪単価に関係があるのは、「2.解体工事 木造平屋建物解体 発生材処分共」です。
B社坪単価詳細

B社見積書から坪単価の項目
A社さんと同じく養生シートの項目もありますが、解体工事ではなく仮設工事の項目として記載されています。B社さんは廃材の処分費もひとつの項目でまとめられているので、記載されている単価がそのまま坪単価になります。B社さんの坪単価は28,000円です。
見積書を見比べた結果、B社さんの坪単価はA社さんよりも1万8,000円以上安いのが分かりました。さらに、平均相場と比べても4,000円安いです。
坪単価が1,000円違えば50坪で5万円。2,000円違えば10万円の差がでるのでB社さんの坪単価がどれほど安いかが分かりますね。
念のため、認定協会の担当者の方にB社さんの坪単価が安い理由について聞いてみました。
B社さんは親子二代に渡って解体工事をやられている老舗解体業者さんです。さらに、B社さんは木造の解体工事を専門に受けている木造解体のスペシャリストです。
各現場の工期をなるべく短期間で終わらせて現場の回転率を上げたり、処分場の関係者さんから廃材の処分費を抑えるための指導を受けたりもしているそうです。日頃から価格を抑える努力をされているみたいですね。
金額差の理由も問題ないようなので、B社さんに解体工事を依頼しました。
解体工事開始
解体工事が始まる前日までに解体業者さんが周辺のお宅を周って解体工事の挨拶と事前説明をしてくれました。それから地鎮祭をしていよいよ解体工事スタートです。
解体工事中は見える位置に許可証を掲示して作業をします。
作業が中盤に入ると重機を使って家屋を崩すため大量のホコリが発生します。周辺のお宅に迷惑が掛からないように散水しながら作業をしてくれました。
家屋の土台部分を撤去するには地面に埋まっている部分を掘り返す必要があります。そのため、建物の土台部分を取り除いた後は地面が凸凹しています。最後は表面を平らにしてきれいな更地にしてくれました。
まとめ
無事、期間内に解体工事が完了しました。分離発注にしてから解体業者さんが決まるまでは不安でしたが、解体業者さんが決まってからはあっという間でした。2社の解体業者さんから見積りを取って比較出来たのもよかったです。
『あんしん解体業者認定協会』では、全国約75,000社の解体業者さんのうち、厳しい審査基準をクリアした1,000社以上の優良な解体業者さんの中から、お問い合わせいただいた方にピッタリの解体業者さんを無料でご紹介しております。専門のスタッフが丁寧に対応致しますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。