この記事では、神奈川県横浜市旭区で実際に行われた撤去工事の事例をもとに、家屋の取り壊しにはどれくらいの費用がかかるのか、何にどんな費用がかかるのかをご紹介します。
また、旭区での解体費用相場や、解体工事の総額を安く抑えるポイントなどについても触れていますので、ぜひ参考になさってください。
神奈川県横浜市旭区での解体工事の見積り結果
ご紹介するのは、横浜市旭区で木造平屋建ての家屋を取り壊した際の見積書です。
建物の種類 | 木造住宅 |
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坪数 | 15.5坪 |
構造 | 平屋建て |
解体工事費総額 | 126万2,520円 |
実際の見積書
名称 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
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1. 仮設工事 | ||||
単管パイプ養生シート | 100 | ㎡ | 800 | 80,000 |
重機回送 | 2 | 回 | 15,000 | 30,000 |
2. 解体工事 | ||||
木造平屋建物解体 発生材処分共 |
15.5 | 坪 | 32,000 | 496,000 |
積込み手間 | 15.5 | 坪 | 6,000 | 93,000 |
樹木伐採、伐根 発生材処分共 |
1 | 式 | 120,000 | |
土間コンクリート 発生材処分共 |
8 | ㎡ | 2,500 | 20,000 |
残置物撤去処分 | 1 | 式 | 250,000 | |
3. 諸経費および現場管理費 | 1 | 式 | 80,000 | |
合計 | 1,169,000 | 見積金額(税込) | 1,262,520 |
紙の見積書をわかりやすく書き出しています。
解体工事の見積書には決まった書式がないため、解体業者さんごとに見積書の書き方は異なります。上の見積書はとても簡潔でわかりやすいですね。業者さんによっては建物の屋根、本体、基礎を別に見積る場合や、解体費と廃材の処分費を別に見積る場合もあります。
また、解体工事の費用について調べると、よく坪単価×坪数で算出した金額が取り上げられています。坪単価×坪数で予想できる金額は、建物本体の解体費用を指していて、上の見積書では「木造平屋建物解体 発生材処分共」「積込み手間」にかかる費用にあたります。
「木造平屋建物解体 発生材処分共」「積込み手間」にかかる費用を足し合わせると58万9,000円になります。工事費総額の半分ほどですね。以上のように、解体工事には建物本体の解体費用以外にも、かかる費用がたくさんあります。
坪単価以外にかかる費用
坪単価×坪数で予想できる金額以外に、解体工事には以下のような費用がかかります。
- 仮設工事費
- 付帯工事費
- 諸経費
見積書の「単管パイプ養生シート」にかかる費用が仮設工事費にあたります。解体工事中は騒音や埃が発生するため、工事前に現場をシートで囲って養生します。
家屋以外に撤去するものがある場合にかかる費用です。見積書では「樹木伐採、伐根」「土間コンクリート」「残置物」の撤去処分費が付帯工事費にあたります。残置物とは、室内外に残る家財道具や不用品を指します。
解体工事をする際に必要な届出書類の作成や、交通誘導員を配置する必要がある場合の費用、現場で重機を使用するためにかかる費用(重機回送費)などは、まとめて諸経費に分類されます。
撤去工事費は、同じような規模のお家でも、お家の条件や周辺環境の条件により十万円単位で差が出る場合もあります。
例えば、事例のお家には、室内外の残置物が比較的多くあったようです。「残置物撤去処分」に25万円もの費用がかかっていますね。
また工事作業中は、お家の前の駐車場にトラックを停めさせてもらい、廃材などを積み込みましたが、駐車場がお家よりも高台にあったため、家屋のすぐ横にトラックを停めて作業するよりも手間がかかりました。
トラックの奥に見えている樹木のもとに家屋があります。
そのため、「積込み手間」として家屋の取り壊し費が93,000円、割高になっています。
工事がほぼ完了した現場です。
神奈川県横浜市旭区の解体費用相場
旭区内の坪単価相場は、3.5万円ほど(木造30坪の場合)です。横浜市内はだいたい同じような相場となっており、全国的に見ても高めであると言えます。
坪単価相場 | 3.5万円 |
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以下の記事では、坪数ごと、建物の構造ごとに坪単価をご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
横浜市旭区で工事費用を抑えるために
解体工事には100万円単位のまとまったお金がかかります。ここでは、解体費用を少しでも安く抑えるためのポイントを2点、お伝えします。
相見積りをとろう
解体工事の見積金額は、同じ建物でも解体業者さんごとに違います。その差がときに数十万円ほど出る場合もあります。
上でご紹介した事例では、3社の業者さんに見積りを依頼しました。
B社:144万円(税込)
C社:113万円(税込)
見積金額が一番安いC社と、一番高いB社を比べると30万円以上の差がありますね。
このように、解体工事の見積りは数社から取り、工事金額や工事内容、業者さんの雰囲気を見比べる一手間が、解体費用を安く抑えるためにもとても大切です。
解体工事の見積りは無料なので、必ず相見積りを取り、各社を吟味した上で、依頼する業者さんを決定しましょう。
なお、当協会でもお客様のご要望にぴったりの業者さんを、無料で最大3社までご紹介しています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

補助金制度を利用しよう
住宅の解体工事に対しては、自治体が補助金・助成金制度を用意している場合があります。
例えば、令和元年10月現在、横浜市では「住宅除却補助制度」として、家屋の取り壊しにかかった費用に対し、最大40万円の補助金を交付しています。
自治体の補助金制度などを利用する場合、工事の契約前に手続きをしておく必要があります。解体工事をお考えでしたらまず、自治体の補助金制度がないかチェックしてみるとよいでしょう。
神奈川県横浜市旭区のその他の解体事例
ここからは、上の事例の他に旭区内で行われた解体工事の事例をいくつかご紹介します。
ハウスメーカーよりも50万円安く解体
建替えのための解体工事を行った事例です。
ハウスメーカーが提示していた解体工事の見積金額230万円よりもずっと安く済み、整地も問題なく、ご満足いただきました。
構造 | 木造2階建て |
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坪数 | 26坪 |
費用総額 | 180万円 |
築50年以上の家屋を撤去して土地を売却
長い間空き家となっていたお家を取り壊した事例です。
現場は住宅密集地で、前の道も狭く、近隣への配慮が欠かせませんでしたが、苦情なども一切なく工事を終えられました。
構造 | 木造2階建て |
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坪数 | 26坪 |
費用総額 | 110万円 |

住宅密集地にある軽量鉄骨造住宅の解体
木造よりもやや単価の高い軽量鉄骨造で、住宅密集地にある家屋の工事例です。
家屋内に家財道具や不用品がたくさんあったため、当協会からは不用品回収も可能な業者さんをご紹介しました。
構造 | 軽量鉄骨造2階建て |
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費用総額 | 217万円 |
まとめ
取り壊しにかかる費用は、お家によって千差万別です。坪単価×坪数で建物本体の解体費用を予想できたら、思い切って解体業者さんに見積りを依頼してみましょう。
また、私たちあんしん解体業者認定協会は、全国の解体業者さんに実際に会いに行き、信頼できる業者さんのみを厳選してお客様とお繋ぎしています。
旭区で解体業者さんをお探しでしたらぜひ、お気軽にお問い合わせください。また、解体工事に関するご相談などにも、専任スタッフが親身になって対応いたします。