借地に建つ築35年の実家を取り壊すことになりました。実家には最近まで母が独りで住んでいましたが、施設に入ったため現在は空き家です。
家族との思い出が沢山詰まった実家の取り壊しは、とても寂しいです。今後のことも含めて家族と相談した結果、地主への返却を決断しました。
返却期限まで残す3ヵ月ですが、どこの解体業者に依頼してよいのか分かりません。期日内に無事解体工事が終わるかどうか、焦りと不安でいっぱいでした。
地主とのトラブル
今まで地主との関わりがありませんでした。今回の返却を機に、地主との契約内容が明らかになりました。
地主との契約内容
・借地を返却する際は、解体して更地の状態にする必要がある。
・借地代とともに解体費用までこちらで負担する必要がある。
返却期日に際し、地主との話し合いはスムーズに進みませんでした。地主側の都合もあり、すぐに契約を解約できませんでした。お互いの言い分を受け入れ、3ヵ月後の解約、解体費を支払うことで話がまとまりました。
地主から解体業者を探すと言われましたが、少しでも解体費用を抑えたいので自分自身で探しました。馴染みのない業界なので、何か情報はないかとインターネットで探しました。
インターネットで解体業者探し
「もうこれ以上地主とトラブルは避けたい」また、「地主にすべてを任せることはできない」との思いが強くありました。
返却期日まで3ヵ月、解体業者探しに時間をかけることはできませんでした。
問い合わせをしてみると、窓口の男性が丁寧に案内してくれました。
家屋や現場についていくつか質問を受けました。返却期日まで時間がないので、無事に解体業者が見つかるかとにかく不安でした。
協会担当者が「急ぎで解体を行える、しっかりとした解体業者を紹介します。」と言ってくれたので、安心して見積り依頼できました。
借地返却や土地売却で解体工事をして更地にする期日が迫っている方も多くいらっしゃいます。横浜市の井上様も同様の悩みで、当協会にご相談いただきました。
解体工事までの時間的な余裕はありませんでしたが、井上様に3社をご紹介させていただきました。
3社の解体業者と顔合わせ
問い合わせの2日後には、解体業者が現地調査をしてくれました。3社との顔合わせも一日で済むように、協会担当者が調整してくれたので助かりました。
家屋の周辺、家屋の中(家具や不用品)を一つひとつ丁寧に確認していただきました。実際に解体業者さんと会ってみると、どの解体業者もとても丁寧でした。
3社見積りを比較
現地調査から間もなくして、3社から見積りが届きました。
- A社 165万円
- B社 153万円
- C社 135万円
金額差が35万円もありました。解体費用を少しでも抑えたかったのですが、その価格差の内容もわからず即決できませんでした。
自分自身で見積書を比較検討しても判断しかねましたので、協会担当者に聞きました。
人件費の設定金額や自社で処理施設を保有しているかどうかなどによって設定金額に差が出るとのことでした。
最も安かったC社は、近隣住民への配慮を徹底し、最後の整地までしっかりと対応している業者だと聞き、安心して依頼できました。
一部外構を残す部分がありましたが、C社は間違いがないように事前に現場の図を作成してくれました。
【A社】
【B社】
【C社】
解体工事スタート
いよいよ解体工事が始まりました。問い合わせから現地測量、解体工事まで順調に進みました。返却期日が迫ってましたが、安心して工事を見守ることが出来ました。
密集住宅地では、近隣住民への配慮をして養生シートで家屋を覆います。埃や解体による木材の破片など飛び散らないようにします。
窓枠、設備等の内装材や屋根材を除去します。法律で分別が義務付けられていますので、作業員が種類ごとに袋詰をします。
重機での本格的な解体作業に移ります。
重機での解体後、コンクリートの塊や木材の破片等のごみが残っていますので、作業員が丁寧に清掃します。綺麗な更地に仕上がりました。
トラブル無く2ヵ月以内で、解体工事終了
借地返却が迫る中、どこの解体業者に依頼してよいかわかりませんでしたが、協会担当者の迅速な対応に本当に助かりました。
丁寧な解体工事を行っていただき、また総費用を抑えられ満足しています。2ヵ月以内にトラブルなく解体工事を終えられ、本当に安心しました。
施設に入っている母にも良い報告が出来ました。最後まで丁寧にフォローしていただき、協会担当者に感謝しています。ありがとうございました。
この記事は、横浜市の井上さんから承諾を頂いた上で掲載しております。