宮城県仙台市泉区で平屋建てプレハブ物置3坪を解体工事しました

基礎撤去中

この記事では、宮城県仙台市泉区で行われたプレハブ物置の解体事例をご紹介します。実際の写真や見積書をもとに、解体工事にはどんな費用がかかるのか見てみましょう。

また、解体工事費を安く抑えるポイントについても解説していますので、ぜひ参考になさってください。

泉区で実際に行われた解体工事

ご紹介するのは、泉区内で約3坪ほどのプレハブ物置を解体した事例です。簡単な建物のデータをご覧ください。

構造 LGS造(軽量鉄骨造)
大きさ 9.9㎡(約3坪)
工事費総額 34万9,360円

以下が実際の物置写真です。中にはたくさんの不用品が残っていました。

物置正面

実際の見積書

見積書表紙

※以下で見やすく表にしています。
見積書1

見積書2

見積書3

名称 数量 単位 単価 金額
:物置解体工事 1 167,200
:電気温水器撤去 1 89,540
:下屋解体 1 23,650
:残置物処分 1 68,970
合計 349,360
Ⅰ:物置解体工事
養生足場架払い 21.6 1,200 25,920
重機回送費 1 28,000
屋根折版撤去 9.9 1,150 11,385
本体・内装解体~分別 9.9 2,500 24,750
基礎解体(CB 1段) 9.9 700 6,930
粗整地 9.9 350 3,465
発生材積込み~運搬費 9.9 1,800 17,820
発生材処分費 9.9 2,000 19,800
138,070
諸経費 1 13,930
合計 152,000
消費税10% 15,200
総計 167,200
Ⅱ:電気温水器撤去
集水施設撤去 1 2,000
温水器撤去 2 30,000 60,000
同上 運搬~処分 1 12,000
74,000
諸経費 1 7,400
合計 81,400
消費税10% 8,140
総計 89,540
Ⅲ:下屋解体
下屋 骨組解体 20.6 空㎡ 850 17,510
発生材 運搬~処分 1 2,000
19,510
諸経費 1 1,990
合計 21,500
消費税10% 2,150
総計 23,650
Ⅳ:残置物処分
分別・積込み労務費 7.6 1,500 11,400
運搬~処分費 7.6 6,000 45,600
57,000
諸経費 1 5,700
合計 62,700
消費税10% 6,270
総計 68,970

解体工事の見積書には決まった書式がないため、解体業者さんによって書き方は異なります。本事例の業者さんは各項目にいくらかかっているのか、詳細に記していますね。

ここでは特に「Ⅰ:物置解体工事」について詳しく見ていきましょう。まずは見慣れない項目を以下でチェックしてみてください。

  • 養生足場架払い
  • 解体工事の際は騒音や埃が発生するため、鉄のパイプで足場を組み、そこにシートをくくって埃が周辺に舞わないよう、養生します。「架払い」とは、足場を組んでバラすことです。

  • 重機回送費
  • 本事例では、物置を小さなショベルカーで解体しました。ショベルカーなどの重機は公道を自走できないため、トラックに乗せて現場へ運びます。重機を現場まで運び、工事後に引き揚げるのにかかる費用を「重機回送費」と呼びます。

  • 屋根折版撤去
  • 折版(せっぱん)とは、鋼板を大きな波型に成形する工法を指しています。本事例の物置は折版屋根が使われていました。

  • 基礎解体(CB 1段)
  • 物置はCB(コンクリートブロック)の上に据えられているケースが多く、本事例の基礎もCBでできていました。

  • 諸経費
  • 解体工事を行う上で必要な届出書類の作成費や、ご近所への挨拶まわりに持参する品代、その他こまごまかかる費用などは、諸経費に分類されます。

物置を解体するには見積書にあるように、「屋根・本体・基礎」の解体撤去費(解体作業費)と、「発生材(解体で発生した廃材)」の積込み、運搬、処分費、その他に諸経費がかかります。

本事例の解体業者さんは、各項目を細分化して見積っていますが、「プレハブ小屋解体◯◯万円」と解体作業費や廃材の処分費をまとめて見積る業者さんもいます。

なお、項目に「粗整地」とあるように、物置解体後は簡単な整地も行われました。

整地中
解体後の土地に圧を加えてならしていきます(転圧)。

また、物置解体の他に見積られていた「Ⅱ:電気温水器」と「Ⅲ:下屋」、物置に残されていた不用品「Ⅳ:残置物」の写真も見てみましょう。

電気温水器
電気温水器の写真です。

下屋骨組み印つき
下屋(骨組み)の写真です。

残置物
「残置物」とは、建物内外に残された不用品を指す言葉です。

物置の撤去も、家屋と同じように、内部の残置物を撤去してから、屋根、壁、柱の順に撤去し、床材と基礎を取り除きます。3坪ほどの物置は、残置物を除けば15~20万円ほどで解体できるでしょう。

なお、家屋の撤去工事費については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考になさってください。

一戸建てを更地にする費用一戸建てを更地にする費用はどれくらい?実際の工事金額もご紹介!

解体業者さんに依頼できるのは3坪~
解体業者さんたちは、住宅の解体工事を中心に請け負っており、工事できる最小の建物は、本事例の物置(3坪~)くらいの大きさです。それ以下のものだと、解体業者さんによっては断られてしまったり、工事金額が割高になってしまったりするため、注意が必要です。

仙台市内で行われたその他の解体工事

本事例の他にも、仙台市で行われた解体工事の事例記事がいくつかありますので、ご紹介します。

雪の重みで屋根が凹んだプレハブ小屋の解体

内部に残置物が残されていたプレハブ小屋で、撤去に20~30万円ほどかかると言われていましたが、当協会がご紹介した解体業者さんは、なんと15万円で撤去してくれました。

構造 軽量鉄骨造平屋建て
大きさ 約6坪
工事費総額 15万円
【仙台市解体工事】プレハブ小屋を解体して素敵な庭に生まれ変わりました

山林にある小さな家屋の取り壊し

小さな家屋と倉庫を撤去した事例です。現場が山林にあったため、道を養生しながら解体工事を行いました。

構造 木造平屋建て
大きさ 17.8坪(家屋+倉庫)
工事費総額 64万3,140円
解体前の家宮城県仙台市青葉区で木造平屋建て17.8坪の解体工事を行いました

築30年モルタル壁の住宅解体

こちらもお家の撤去工事例です。お客様はもともと不動産屋さんに解体工事の見積りを依頼されていましたが、後に当協会を利用され、当初の見積りよりも20万円安く解体できました。

構造 木造2階建て
大きさ 45坪
工事費総額 約160万円
解体中の家屋【宮城県仙台市の解体工事】不動産屋の見積もりよりも20万円以上も安くなりました

仙台市泉区で工事費用を抑えるために

残置物はなるべく捨てておく

不用品の撤去は、解体業者さんにお願いするとトラック1台5~10万円ほどかかります。物置はもちろん、家屋の撤去工事では、室内外の残置物を捨てておくと費用がぐっと抑えられるでしょう。

戸棚やタンスなど、大型家具の撤去が難しい場合は、中身を捨てておくだけでもだいぶ違うので、お時間があればぜひ取り組んでみてください。

特に捨てておくとよいもの

  • 衣類や布団などの布製品
  • 食器や花瓶などの陶器類
  • 本や雑誌
  • 調味料などの液体物

一戸建てを更地にする費用一戸建てを更地にする費用はどれくらい?実際の工事金額もご紹介!

解体工事の見積りは数社から取る

解体工事の見積金額は、同じ建物を見積っても、解体業者さんごとに違います。家屋の撤去工事だと、その差が数十万円ほど出るケースも少なくありません。

本事例でも、上の見積書を作成したA社と、もう1社(B社とします)、全部で2社の解体業者さんに見積りを依頼しました。以下でB社の見積書も見てみましょう。

B社の見積書

B社見積書

B社見積書2

B社の工事費総額は41万8,000円と、A社よりも6万円ほど高く見積られています。全体的な工事費はA社よりも安いですが、残置物の処分費が19万2,000円と、A社の5万7,000円を大きく上回っています。

このように、見積金額は解体業者さんごとに違うため、解体工事の見積りは必ず数社から取り、工事内容や金額をじっくりと見比べるひと手間がとても大切です

処分費の違いはなぜ出る?
解体工事で出た廃材は産業廃棄物として扱われるため、解体業者さんは「産業廃棄物収集運搬業の許可」を持っています。しかし、残置物など、家庭ごみのような雑多なごみを産業廃棄物として処分しようとすると、処理費用がとても高額になってしまいます。

ただし、解体業者さんの中には「一般廃棄物収集運搬業の許可」も持っていて、残置物を一般廃棄物として処分できる業者さんもいます。すると費用がかなり抑えられるため、本事例のように処分費に大きな差が出る場合があります。

宮城県仙台市泉区の平屋建てプレハブ物置3坪の解体事例まとめ

解体工事はなかなか経験するものではないので、不安や疑問でいっぱいになってしまいますね。数社の解体業者さんに見積りを依頼して、わからない点があれば現地調査のときに尋ねてみましょう。その応対によって信頼できる業者さんを見極めるチャンスにもなります。

なお、私たちあんしん解体業者認定協会は、当協会独自の審査基準を通過した優良解体業者さんのみを厳選し、お客様と繋ぐサービス、解体無料見積ガイドを運営しております。

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