目の前を大きなトラックが通る度、柱はギシギシと音を立てて今にも倒れそうでした。もともと店舗として貸していた家屋は、前の店主が店を閉めてから数年で激しく老朽化していました。もし、大きな地震が来たら倒壊するかもしれない…最悪、道路側に倒れたらトラブルは避けられない。いずれにしても、このまま放置するには限界でした。そこで、母と相談して空き家を取り壊したのです。
この記事では、埼玉県比企郡小川町で解体工事をした木村様が、当局に問い合わせてから解体工事を完了させるまでの一部始終をご紹介します。
『あんしん解体業者認定協会』は無料で利用できる解体業者の見積り比較サイトです。
解体業者を探す
当初、解体工事をしても更地をどうするか全く目途が立っていませんでした。でも、一刻も早く解体工事をしてしまいたかったので、とりあえず近くの解体業者さんに連絡して見積りを出してもらったのです。
その結果、見積り金額は100万円以上。正直、高い！と感じましたが、そもそも相場が分からないので妥当な金額かどうか分かりませんでした。そこで、何か方法がないかネットで調べました。すると、解体業者の見積り比較サイトなら、複数の解体業者からいっぺんに見積りを出せると分かったのです。
木村様は、当局にお問い合わせ頂いた時、既に他社から見積りを出していました。解体業界では、相見積りが一般的です。複数の見積りを比較するのは解体費用を抑える上で最も賢い方法です。たとえ何社から見積りを取っていても全く問題ありません。当協会からは3社の解体業者さんを紹介させて頂きました。
さっそく見積り
認定協会に問い合わせてから間もなく、3社の解体業者さんが測量に来てくれました。
3社の見積り結果です。
| 解体業者 | 金額 |
| Ａ社 | 119万9,880円 |
| Ｂ社 | 94万円 |
| Ｃ社 | 91万8,000円 |
解体工事をするのは広さ20坪の木造2階建てです。交通量の多い道路に面しています。そのため、作業スペースの確保が重要でした。A社は道路使用許可を取って誘導員を配置する方法、他の2社は近くの駐車場を使う前提で見積りを出してくれました。
さらにA社は、解体工事中に崩れた瓦礫(がれき)が道路を塞いでしまう恐れがあるので、一部を手作業で解体工事すると言っていました。
A社見積り詳細
あらゆるリスクを考えて作業をしてもらえるのは安心できます。確かに、トラブルに巻き込まれて余計な費用が掛かるのは避けたいです。でも、やっぱり費用は少しでも抑えたい。迷った結果、A社の見積りを除いて残りの2社で検討をしました。続きてB社とC社の見積りを見ていきます。
B社見積り詳細
C社見積り詳細
2社の金額差は2万2千円。認定協会に問い合わせる前に見積りを出した近くの解体業者よりも金額は安いです。細かい項目も見比べてみましたが、B社とC社の見積りに項目の漏れはなさそうです。最終的には一番重要視していた金額差で、C社に依頼することにしました。
解体工事開始
解体工事の期間はおよそ10日間です。解体業者を探し始めてから約1ヵ月で解体工事に着手できました。
解体工事が始まると、真っ先に道路と建物の間に足場を組んで養生シートを張ります。ホコリや瓦礫(がれき)が道路に出るのを防ぐためです。重機を使って家を崩すと大量のホコリが宙に舞います。家中の見えない所にも大量のホコリが溜まっているからです。そのため、養生シート以外には、常に水を撒きながら作業をします。建物の撤去が終わると、基礎部分を壊していきます。
建物の基礎部分まで取り除くと、ご覧のように地面が凸凹になってしまいます。解体工事の最後には、地面をキレイにならすため『整地』を行います。
最後は一面に砂利を敷き詰めて完了です。砂利の敷き詰めは追加料金でお願いしました。
まとめ
最後までトラブルなく、予定通り解体工事が完了しました。土地活用については何も考えていませんでしたが、ひとまず花壇を作る予定です。
木村様の場合、整地で砂利を敷き詰めたことで土地の見た目がぐっと良くなりました。解体工事はトラブルなく完了することが一番重要ですが、整地の仕上がりはその後の土地活用に大きく影響します。土地の売却を予定している場合は、化粧砂を使うのも有効です。
『あんしん解体業者認定協会』では、全国約75,000社の解体業者さんのうち、厳しい審査基準をクリアした1,000社以上の優良な解体業者さんの中から、お問い合わせいただいた方にピッタリの解体業者さんを無料でご紹介しております。専門のスタッフが丁寧に対応致しますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
近隣の解体業者が最も安いとは限りません。少し離れたエリアの解体業者のほうが安くなる場合もあります。
実例の見積書です。同じ工事内容で50万円以上の金額差が出ています。
こちらは、廃材の処分費用で金額差が出た例です。この他にも、解体業者ごとの得意分野や施工日程などでも金額差が出ることがあります。
（社）あんしん解体業者認定協会では、解体業界の透明化を目指し、お施主様と優良な解体業者様が適切に出会えるよう、無料の見積比較サービス「解体無料見積ガイド」を運営しています。
「解体無料見積ガイド」では、全国約75,000社ある解体業者のうち、当協会独自の厳正な審査基準をクリアした約1,000社の解体業者のみ登録。完全無料で最大6社に現地調査と見積を依頼できます。
過去10万件以上の解体工事データベースを使って、お客様に適した解体業者を絞り込み。さらに工事時期を踏まえて個別に各業者に聞き取り調査を行うことで、近隣の業者はもちろん、少し離れたエリアも含めて、お客様に最適な業者をご紹介することが可能です。
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「賢く（安く）」しかも「安心して」行うには、「いつ」「何を」「どんな事に注意して」進めることが正解なのか？解体工事でよくある失敗を防ぐことができるようになります。
- 工事時期を先延ばしにしていたら解体費用と税額負担が増額してしまった
- 「安くてイイ業者」のはずが、悪徳業者だった…自分も不法投棄の処罰を受けた
- 工事後1ヶ月以内に書類の提出を忘れ罰せられてしまった
- 安さに惹かれて依頼したらずさんな工事で土地の価格が下がってしまった
- 近隣住民からの苦情で工事が中断し、新築工事に間に合わなくなってしまった
「ちゃんと解体業者を選んだ」はずだった方が、結果的に大損してしまうケースは珍しくありません。最悪の場合、解体業者や近隣住民とのトラブルが訴訟にまで及ぶこともあり、解体後の新築や売却、土地活用等の命運を分けてしまいます。一生に一度の解体工事で大損しないために、この「解体工事で失敗しないための手順書」を是非お役立てください。
