私が長崎市にある家の撤去工事を考え始めたのは、今年の4月頭でした。
主人のお母さんが一人で住んでいた建物で、体調を崩してしまうまでは長崎市に行くこともありました。
でも、4年前に体調を崩してしまい入退院を繰り返す事が増え、主人とも「さすがにこれ以上は一人で住むのは厳しいかな」と話をしていた矢先、地主さんより土地代を払ってほしいと言われました。
土地代を見てビックリしました。一年で土地代が数十万円もしたのです。
主人がずっと過ごしてきた建物ですし、お母さんが帰る家が無くなってしまうのは寂しいと思い、数年間は支払いをしてました。しかし、これから先も土地代を払い続けるのは金額的に難しいと思い、解体工事をすることに決めました。
土地代の支払いは地主さんとも相談をして、6月と12月の二回に分けての支払いにしてもらっていたので、次の支払いは6月とすぐそこまで差し迫っていました。
それまでに長崎市にある建物を取り壊し、地主さんに土地を返却することができれば、土地代を払わなくてすむと思い、早急に親族を集めて話し合いをしました。
親族で話し合い……解体業者を探す
親族同士で集まり話し合うこと数時間。土地代を支払い続けるのが難しい事もあり、長崎市の建物を解体して土地を返却することで話がまとまりました。
さっそく解体工事をして貰おうと思ったものの、知り合いに解体業者もいないし今まで一度も経験していません。誰に頼ったら良いのかも分からず足踏みしてしまう日が数日続きました。
土地を返却するまでの期限も残り僅かとなり、インターネットで解体業者さんがいないか調べていると、解体業者を紹介してくれるというサイトを見つけました。
早速問合せをしてみると、「すぐに長崎市の解体業者さんと連絡を取ってみます」
と言ってくれたので、ホッとしたのもつかの間、4月25日に問合せをしてから5月末までの解体工事は相当厳しい条件との事でした。
紹介サイトの初田さんから聞いた話だと、解体工事を行うには
・解体業者が現地を見てから見積書を作成するというステップが必要
・見積書を見て検討してから、依頼する解体業者を決め契約を交わしてから解体工事を開始する
ここまでで、少なく見積もっても1週間前後はかかるとの事でした。
さらに、建物が80m²(24坪)以上の場合だと、建築リサイクル法を長崎市の役所に提出しなければならないようで、申請の許可が下りるまで約1週間かかってしまいます。
そこからの解体工事となるのでギリギリ間に合うかどうかとのお話でした。
ですが、初田さんから「なんとか間に合うように長崎市で解体工事を行ってくれる業者さんを探してみます」と言って頂けたので、その言葉を信じて連絡を待ってみることにしました。
解体業者が決定!見積りのため現地に行く
本当に希望通りに工事が出来る解体業者さんは見つかるのかな?と不安に思いながら初田さんからの連絡を待っていると、その日の夕方に電話がかかってきました。
どうやら、長崎市内でも解体工事の実績が豊富で信頼できる方がいらっしゃり、私達の事情を説明したところ対応して下さると嬉しいお言葉を頂けたようでした。
早速業者さんと長崎市の家で打ち合わせをする日程を決め、2日後の4月27日に会うことになりました。
当日10時から会う約束をしていたのですが、30分も前に着いてしまったので解体業者さんを待っていると、9時40分に解体業者さんが来てくださいました。
話を聞いてみると、いつも現地で会って打ち合わせをする前に、近隣の状況や交通関係を事前に調べるために早めに来て見ているようでした。
どうやら、その日も9時からスタンバイして調べてくれていたようでした。
建物の裏まで確認を行い、隣家との隙間までチェックしてくれました。
解体業者さんと聞くと、私は勝手に『恐い人』というイメージを持っていたのですが、そのイメージを180度覆すような担当の方の対応に、ビックリしつつ非常に好感を持つことができました。
そのまま、室内や近隣との境界など細かく見てもらい、今までその解体業者さんが工事を行った事例なども含めてお話をさせていただきました。
30~40分お話をさせていただき、見積書は後日郵送で送っていただけるとの事だったので、その日は帰宅することにしました。
解体業者から見積書が届く
長崎市の建物に解体業者さんが来てから、2日後には見積書が届きました。上の写真が、見積書と一緒に届いた写真と、建物の簡単な図面です。
封筒を開けてみてビックリしたのが、見積書と一緒に長崎市の家で取っていた写真と図面までセットで入っていました。
勝手に解体工事の見積りは、ざっくりとした金額だけしか書いていないものを想像していたのですが、写真や図面まで入っており、見積書の内容もここまで詳細だとは思いもしませんでした。

解体費用だけでなく、散水費用や仮設材運搬費用など、項目ごとに金額が詳しく書かれていました。

処分費用は一律で○万円ではなく、木屑は幾ら・コンクリートは幾らと記載があったので、処分も安心して任せられると思いました。

室内に布団や家電等が残っていたので、どこで処分しようか迷っていたのですが、処分品を確認してしっかり見積もりを出してくれました。
長崎市の家で話をした時の印象もよく、図面まで作成してくれる親身な業者さんは他にもいないと思い、その旨現地確認時の立会う事が出来なかった親族にも話をしました。
他の親族も、「ここまでやってくれる解体業者さんであれば解体工事を任せても問題ないんじゃない」と言ってくれたので、そのまま解体工事をお願いすることにしました。
解体工事がスタート
当初、5月末までに解体を終わらせなければならないと思い、解体業者さんにも紹介サイトさんにも急かす形で工事を進めてきました。
でも、長崎市の地主さんに解体をする事を話すと「6月末までに返却してくれれば地代はいらいないよ」と言ってくれました。
少し期限の余裕も出来、解体工事前に自分で片付けられるものは片付けておく事ができたので、スッキリした状態で、解体工事初日を迎えることが出来ました。
当日、近隣の方に挨拶をしようとしていると、解体業者さんの担当の方も一緒に同行してくれました。近隣の方に挨拶をしていると、解体業者さんと近隣の方が顔見知りのようだったので不思議に感じていました。
どうやら、担当の方が私達が挨拶をする数日前に、事前に近隣の方へ挨拶をしてくれていたようでした。そのおかげもあり、近隣の方への挨拶も無事に終わりました。
まだ解体工事も始まっていないのに、「この方に解体工事をお願いして本当に良かった」と心から思いました。その後、何もなく無事に解体工事が進んでいきました。

騒音や粉塵を防ぐため、しっかりと養生シートを張ってくれました。

燐家に方へ迷惑がかからないよう、隣家との隙間にもしっかりと養生してくれました。

手作業による壁材などの室内の解体工事が終わり、骨組みになってきました。

重機を使い始めると、解体工事のスピードが上がりました。

ドンドン解体工事のスピードが上がっていきます。重機による解体作業は埃が舞いやすいそうで、散水しながら出来る限り埃が飛ばないようにしてくれました。

残すは、あと僅かとなりました。基礎の撤去と地中に埋まっている物は無いか確認してくれています。
工事が終わり無事に土地を返却
解体工事が本格的に始まると、私が想像していたよりも早く工事は終わりました。
解体工事後に最終の確認を解体業者さんとしていると、近隣の方がいらっしゃり「私の庭にも、邪魔な植木が数本あったから一緒にお願いしたら、サービスでやってくれたんですよ。田之上さん(仮名)本当に良い解体業者さんに工事を依頼されましたね」と言ってくれました。
どうやら、近隣の方へもサービスで色々とやってくださったみたいで、私達夫婦も何故か誇らしい気持ちになりました。
解体工事を依頼する前から、近隣状況や交通関係などを事前に調べてくれたり、細かい見積書や図面まで付けてくれる点から、誠実な解体業者さんだなと思っていました。
工事をお願いした後も、近隣の方への迷惑を考えて事前に挨拶をしてくれており、隣家との隙間にも埃を防ぐための養生シートをしっかり張るなどの配慮をして下さいました。
更地状態も、地主さんがビックリするくらいキレイに仕上げてくれたので、「あの時、紹介サイトさんからこの解体業者さんを紹介してもらい、心の底から本当に良かった」と思います。
あまり解体工事をする機会はありませんが、次回また長崎市で解体工事をお願いする事があれば、もう一度この解体業者さんに工事をお願いしたいと思っています。
この記事は長崎県長崎市の田之上さんから承諾を頂いた上で掲載しております。
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