一般的な延床面積30坪ほどの木造家屋を解体するのであれば、解体費用は約120万円ほど必要です。
この記事では30坪の木造家屋を解体するのに必要な費用について、地域ごとの相場や実例とあわせて紹介します。
もくじ
解体費用の相場は坪単価がベース
一般的な木造2階建て、延床面積が30坪ほどの木造家屋を解体するのであれば、およそ120万円前後の解体費用が必要になります。
なお、解体費用の見積は基本的に坪単価の合計と追加で発生する付帯工事費の合計で計算します。
坪単価の合計は地域ごとの坪単価に建物の延床面積を掛けた金額です。
また、付帯工事はほぼ例外なく発生する費用です。付帯工事については後ほど詳しく紹介します。
坪単価をもとに坪単価の合計を計算する
坪単価は地域ごとで人件費や廃材の処分費に左右されます。
木造家屋30坪の解体費用坪単価 | |||
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県名 | 坪単価の合計(30坪の場合) | 平均坪単価 | 坪単価の費用幅 |
東京 | 102万円 | 3.4万円 | 2万7,005円 ~ 4万1,258円 |
神奈川 | 93万円 | 3.1万円 | 2万4,936円 ~ 3万8,097円 |
千葉 | 84万円 | 2.8万円 | 2万2,321円 ~ 3万4,102円 |
埼玉 | 87万円 | 2.9万円 | 2万3,266円 ~ 3万5,546円 |
茨城 | 84万円 | 2.8万円 | 2万7,261円 ~ 3万0,290円 |
群馬 | 78万円 | 2.6万円 | 2万5,786円 ~ 2万8,652円 |
栃木 | 81万円 | 2.7万円 | 2万6,242円 ~ 2万9,158円 |
愛知 | 84万円 | 2.8万円 | 2万7,250円 ~ 3万0,278円 |
大阪 | 84万円 | 2.8万円 | 2万2,288円 ~ 3万4,051円 |
福岡 | 72万円 | 2.4万円 | 1万8,764円 ~ 2万8,030円 |
当協会を利用して実際に解体工事を行われた約4,000件のお客様データをもとに一部の地域を抜粋して集計しています。
付帯工事費の計算方法
坪単価の合計が分かったら、続いて付帯工事の合計金額を足します。
付帯工事費の合計は20~30万円が目安です
主な付帯工事の項目には以下のようなものがあります。
- 仮設養生費……10~20万円
- 重機回送費……5~8万円
- 近隣挨拶、各種届出などの代行費用……3~7万円
撤去物ごとに処分費用が異なるため見積りには測量が必要です。
仮に東京都内で30坪の木造家屋を解体工事する場合、坪単価の合計と付帯工事費の合計合わせると120~130万円前後になります。
解体費用 120~130万円前後 = 坪単価の合計 102万円 + 付帯工事費 20~30万円
実際に見積りを取ってみよう!
解体費用の見積りを取るには実際に解体業者に問い合わせて現地の調査をしてもらう必要があります。解体する建物の大きさや廃材の量、その他に追加費用が発生するかどうかも確認してもらいましょう。
エリア別おすすめ解体業者まとめ |
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東京都のおすすめ解体業者(市区町村別) |
神奈川県のおすすめ解体業者(市区町村別) |
埼玉県のおすすめ解体業者(市区町村別) |
千葉県のおすすめ解体業者(市区町村別) |
愛知県のおすすめ解体業者(市区町村別) |
大阪府の解体業者一覧(市区町村別) |
福岡県の解体業者一覧(市区町村別) |
その他の地域 |
ただし、解体工事の見積りは必ず複数の業者から取って比較する相見積りが基本です。
目安として3~6社の解体業者から見積りを取りましょう。
相見積りの成功例
当協会を利用して解体工事をしたお客様で相見積りの結果、解体費用を大幅に削減できた方の実例を紹介します。
相見積りで解体費用を37万円以上安く抑えられた実例
解体費用の見積りを1社だけに依頼すると他の見積りとの比較ができず、知らない間に割高な解体費用を支払ってしまう恐れがあります。
解体業者によって見積書の金額が同じになることはほぼありません。
なので解体費用の見積りでは必ず複数の解体業者から見積書を取り寄せて比較しましょう。

当協会を利用して複数の解体業者から見積りを出した結果、相見積りで解体費用を36万円以上安くできた事例です。
全く同じ家でも業者によって解体費用に数十万円以上の差が出ることはめずらしくありません。
なお、解体費用の相見積りはぜひ、当協会が運営する解体無料見積ガイドをご活用下さい。
お問い合わせ頂いたお客様にぴったりの解体業者を無料で6社ご紹介しています。もちろん、登録業者は当協会の厳しい審査基準を通過しています。
また、見積りをご覧いただいた結果、決まらなかった解体業者へのお断り連絡も責任をもって代行させて頂きますのでご安心下さい。
解体費用が相場よりも高くなってしまった事例
特別な追加費用が発生しなければ30坪の木造家屋の解体費用は120万円前後が目安です。
ただし、解体工事では例外的に発生する工事のせいで相場よりも金額が高くなるケースがあります。
- 【実例1 追加費用12万円】家財道具や不用品の撤去費用
- 【実例2 追加費用12万720円】道幅が狭く重機が使用できなかったため発生した費用
なお、例外的に発生する工事費は都度見積りをしなければ正確な金額は分かりません。
そこで、例外的に追加費用が発生した解体工事の実例をいくつか紹介します。
【実例1 追加費用12万円】家財道具や不用品の撤去費用
家の中に不用品や家財道具が残っていると解体費用が高くなるのは避けられません。
もし、解体業者に解体工事とあわせて不用品や家財道具の処分を依頼してしまうと処分費用は割高です。

残った家財道具の撤去費用は別途見積りが発生します。
しかし、家が遠方にあったり、なかなか不用品の処分に時間を避けない方もいます。
当協会を通して解体工事をされたお客様の中にもやむおえず不用品が残ったまま解体工事をされる方がいます。

4tトラック1台分の不用品を依頼した解体業者にまとめて処分してもらい12万円の追加費用が発生した事例です。
家の中に残っている家財道具や不用品は自治体の指示に従って無料で捨てられるものも多いです。家電や大型の家財道具でも捨てるだけなら数百円で捨てられるものはたくさんあります。
余裕があれば解体工事の見積りの前には不要品は少しでも処分しておきたいですね。

【実例2 追加費用12万720円】道幅が狭く重機が使用できなかったために発生した費用
家の解体工事では 使用する重機が使用できない場合、手作業で家を解体しなければなりません。なお、手作業での解体工事が必要になるのは次のようなケースです。
- 周辺の道幅が狭く解体重機が搬入できない
- 隣の家との距離が近すぎる

重機を搬送中のトラック
手壊しの解体工事が発生するケースは意外と多いです。解体工事で使用する重機を搬送するには十分な道幅が必要です。
しかし、場所によっては十分な道幅が確保できなかったり、重機を使用するのに十分なスペースがないなど、さまざまな理由で手壊しでの解体工事が発生するケースがあります。
当協会を利用したお客様の中にも手作業での解体工事が必要になった事例があります。
【手作業での解体が発生した事例】
【兵庫県川西市】解体費用の節約は相見積りで!3社見積りの最安値は?
手壊しが必要だった箇所の合計50.3㎡で約12万円ほどの追加費用が発生した事例です。
建物の二階部分を手作業で、一階部分を重機で解体したため、二階部分は一階部分に比べて1㎡あたり2,400円の価格差が発生しました。
解体工事で失敗しないためには
解体工事で失敗しないためには業者選びが肝心です。
解体工事では想定外に発生する追加費用が原因で解体業者との間で金銭トラブルになるケースがあります。
さらに、騒音や振動が原因でご近所から苦情やクレームが入り、工期が予定よりも長くなってしまうといった事例もあります。
そのため、解体工事は揉め事やトラブルが多い工事とも言われているのが現状です。
そこで、当協会では独自の13の審査基準を設定し、全国約14,000社ある解体業者の中から約870社の優良な解体業者を抜粋し、解体工事をお考えのお客様にご紹介するお手伝いをしています。もちろん、どなた様も無料でご利用頂けます。
解体無料見積ガイドは当協会が運営する解体工事専門の一括見積りサイトです。
まとめ
解体工事の費用は高額です。
少なく見積もっても木造の30坪を解体工事するのであれば100万円以上かってしまいます。
そのため、相見積りをうまく活用して解体費用を安く抑える工夫が必要です。
また、当協会では少しでも解体工事に取り組んでもらえるよう、地域ごとの補助金制度も紹介しています。
自治体によっては解体費用の半分以上を負担してくれる地域もあります。ぜひ、参考にしてください。