古民家をリノベーションして暮らす際のメリットとデメリット

最近、老朽化した古民家を再生させる「リノベーション」が注目されています。
古き良き日本の、趣のある伝統的な家屋での暮らしを求める方や、家系で受け継がれてきた家を改築しながら長く住み続けて行きたいと思う方が増えてきているためです。

住居としてだけでなく、カフェや旅館としての利用にも人気があります。隠れ家的な落ち着きのあるカフェや、和を貴重とした旅館に古民家はうってつけなのです。

今回は、古民家をリノベーションする際のメリット、そしてデメリットをご紹介します。
購入を考えている方や興味のある方は、古民家リノベーションの良い所も悪い所も把握した上で考えてみて下さい。

この記事の内容を3分でまとめた動画がこちらです

古民家の定義とは?

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そもそも、古民家とはどういった建物の事を指すのでしょうか。
実は築年数による明確な定義はありません。主に戦前、特に大正以前に建てられた家屋を指します。

古民家は釘などを使わない伝統的日本建築法が用いられた造りです。
使用目的や時代、地域のよっても建築様式が異なりますが、腐りやすい部分にケヤキ・クリ・ヒノキを、梁に強度の高い松を、内装には目に優しく木目が綺麗な杉などの木材を、適材適所に使用しています。

今では珍しい頑丈な木材と優れた技術で設計されているため、きちんとメンテナンスを行えば200~300年はもつ造りです。
現在でも、築100年以上の古民家は当たり前に存在します。

先祖代々受け継がれてきた古民家をリノベーションして長く使いたいという方はもちろんの事、レトロな雰囲気が好きな人や伝統的な建造物に興味がある人、木材のみの落ち着いた家で暮らしたい人にも人気です。

古民家をリノベーションするメリット・デメリット

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古民家をリノベーションして住む事によって、どんなメリットがあるのでしょうか?
古民家の人気の秘訣をまとめてみました。

・風通しが良く、夏でも涼しい
古民家の多くは風向きに合わせて設計されていますし、天然素材のため通気性が良いです。縁側も風通しを良くすると共にくつろげる空間でもあります。
深いヒサシや高い屋根で暑い日差しを防いでくれますから、夏でも涼しく過ごす事ができます。

・使用している材料の強度が強い
古い家だから木材が弱ってしまっているんじゃないかと心配される方も多いですが、ヒノキの強度が落ちるまでは1200年、ケヤキは800年と言われています。現在の一般的な家屋よりもはるかに強度が高いです。
さらに、古民家に使われている木材は入手するのに費用がかかる物が多いです。現在では資金を用意しても手に入らない程の希少で頑丈な木材が使われている事も魅力の1つです。

また、古民家はシックハウス症候群を引き起こす可能性も限りなく低いです。シックハウス症候群は高気密・高断熱化の進んだ現代の建築物に含まれる化学物質が引き起こしますが、古民家は木材のみを使用しており原因物質が含まれる材料を使っていません。そのため、人の身体に優しく、健康的な生活を送る事ができます。

・趣きのあるデザイン性
まさに古き好き日本を表したデザインが古民家の一番の魅力ではないでしょうか。
現代の家屋とは一味違ったレトロで和な雰囲気に惹かれる人は多いですよね。

梁がむき出しな造りが味があって良いとか、高い天井が趣があって良いとか、障子と縁側が落ち着けて良いとか、人それぞれのツボがあると思います。
そういったこだわりがあって、自然素材の落ち着いた家で過ごしたいという方には古民家のリノベーションは持って来いです。

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・資源の保護にも繋がる
古民家をリノベーションする事は、柱や天井などの木材を再利用する事になり資源の保護に繋がります。
さらに古民家の材料に使われている木材は、現在では入手困難なものが多いです。
古民家をリノベーションして長く使い続ける事は、歴史的な建築物を残すという事でもあるのです。

・固定資産税の軽減
築年数によって税額が決まる固定資産税。
古民家を一度解体して新築を建てるよりも、リノベーションした方が払う固定資産税が少なくて済みます。

デメリット

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古民家のメリットはよくまとめられているので知っている方も多いと思いますが、リノベーションを検討する上ではデメリットも把握しておく必要があります。

・断熱性が低い
風通りを重視した造りなので夏は過ごしやすい反面、冬の寒さはより一層感じやすくなります。日差しも遮ってしまうため暗く感じるでしょう。
リノベーション時に断熱材の導入など、暖房設備を強化する事必要がありますが、古民家の雰囲気を活かして掘りごたつや薪ストーブを使用して暖を取る方も多いです。

・耐震性が弱い可能性がある
古民家は現在の耐震基準が定まる前に建てられているため、耐震強度が足りていないのでは?と不安に思う方も多い事でしょう。
ところが、日本は昔から地震が多かったため耐震性は十分に考えた造りになっています。

今の「倒壊しないように構造をしっかり固める造り」とは異なり、「柱や梁の結合部や、壁を変形させたり建物の一部を破壊させる事で揺れの負担を吸収するしくみ」を用いています。一概に古いから耐震性が低いとは言い切れません。
むしろ、最近の造りの家よりも強度が強い場合が多いのです。

しかし、見えない所で木材が割れていたり腐敗している恐れはあります。古民家の構造や特徴を熟知している古民家鑑定士などに相談する、耐震工事を受けるなどしましょう。

・時間と費用が予想以上にかかる場合がある
リノベーションは新築するよりも費用が抑えられるというメリットがありますが、物件探しから家屋の状態の確認、修繕工事と暮らす準備が整うまでには長い期間が必要になります。
また、使用する木材にこだわったり、工事中に柱や屋根の腐敗や損壊が判明した場合は工事費用がかさんでしまいますし、廃材が多ければ処分費用もかかります。時間も費用も万が一を考えて、ゆとりをもっておかなければいけません。

・メンテナンスが必要
何しろ木の家なのでシロアリには注意が必要です。
シロアリの被害にあっていても強度が保てるように設計されてはいますが、一応土台がシロアリに食われないように対策をしましょう。

また、木材のため湿気や水にも弱く、雨や湿気で天井が腐ったりしないように定期的にチェックをしましょう。

まとめ

冬は寒さを感じやすく、定期的にメンテナンスが必要な古民家ですがリノベーションの際に業者や専門家と話し合って改善する事もできます。
その分費用がかかってしまいますが、和なデザインが好きだったり自然で身体に優しい構造に惹かれる方には大変魅力的な物件ですよね。
日本の古き良き文化を体感することができる古民家リノベーション、是非検討してみてください。

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