解体前の家庭ごみの処理方法

家の取り壊しって、お金がかかりますよね。

少しでも、工事費用を安くしたいと考えるなら、そのために自分でできる方法の一つは家庭ごみの処理です。

本記事では、撤去工事で出てくる家庭ごみの内容と処理方法について紹介します。

冷蔵庫や洗濯機などの家電は、家電リサイクル法にもとづいた方法で適正に処分しなくてはなりません。

解体工事などでこの産業廃棄物を処分する場合、大半は処分を中間処理業者に委託することになります。

その際に不法投棄がされることが問題になっていました。そこで、不法投棄などを防止するために1997年、廃棄物処理法の改正によって産業廃棄物のマニフェスト制度が義務付けられ1998年の12月より施行されました。

  • 書籍
  • タンスや食器棚などの木製の家具
  • プラスティックケース、スチール製の棚など
  • 家電(家電リサイクル法)
  • ベット、ベットマットレス

その他の大きな産業廃棄物についてはこちらをご覧ください。

産業廃棄物解体工事に関わる産業廃棄物のマニフェスト制度とその活用

家庭ごみの処理方法が撤去費用に関係する?

家庭ごみの処分で大切なのが、少額でもよいのでお金になる可能性がないかを考えることです。

その次に考えるべきなのが、お金をかけないで処分する方法。

これらを考え尽くした後は、お金をなるべくかけないで処分する方法を考えましょう。

お金をかけないで処分するおすすめの方法は、自治体での回収です。

自治体での回収は、粗大ごみ回収業者に頼むよりも圧倒的に低い金額で済みますが、その分、自分で行うことが、いくつか必要になります。

例えば、次のような点です。

  • 事前に申し込みをする
  • 粗大ゴミ用のシールを買いに行く
  • 申し込みをしても、1~2週間は待たされる
  • 基本的には、自分でゴミ捨て場まで運ぶ必要がある

処分にかかる費用は、最低限にしたい、こんな基準で、家庭ごみの処分について調べてみました。ただし、ゴミの処理については、居住している自治体によって差がありますが、情報収集するときの参考にしてください。

書籍の処分方法

廃品回収の日に出すと、費用はかかりません。ただ、トイレットペーパー1個くらいしかなりません。お金はかかりませんが、もうちょっとプラスがほしいという場合には買い取りショップがおすすめです。

買い取りショップで引き取ってもらえる本は、汚れやシミがない状態がよい本です。また、発行年度が新しいほど買い取り価格は高くなります。一般的な買取価格は、次のとおりです。

  • 漫画、コミック全般:0~50円
  • 新書:0~70円
  • 単行本:0~150円

私が、古本買取で有名な○○オフにもっていったときがありました。漫画、雑誌、新書など40冊ほど持っていきましたが、2,300円ほどになりました。見積りの時間は約5分。時間をかけずに、早く換金するのには効率がよいと思います。

いやいやもっと価値のある本がある、希少価値の本(部数が限られている専門書など)と自信のある場合には、もう少し金額が取れそうな方法にチャレンジしてみます。Amazonマーケットプレイスは、アカウントをもっていれば本を出品することができます。買取ショップのように一律○○円ではなく、商品によって自分で価格を設定できます。

また、オークションで高く売れることもあります。例えば、ファンから復刊の要望が上がっている絶版本、初版本、作者のサインが入った本(人気のある作者のみ)などです。このような本があるときには、相場をみながら出品することもできます。

ただ、Amazonやオークションに出すには、本の相場の把握と個々の本を販売する準備が必要になるため、買い取りに比べると、手間がかかってしまうのが難点です。

タンスや食器棚などの木製の家具の処分方法

まだ、使えるのにもったいないと感じるかもしれませんが、家具(タンス、学習机、ソファー、食器棚)等は、ブランドでない限り、買取りは難しいようです。

お金を出して処分することを考えれば、処分量無料にするために、掲示板に「あげます!」コーナーに出品してみることもできます。インターネットの掲示板や、地域のフリーペーパー等でも扱っています。ただ、やりとりに時間がかかりますので、処分を検討しているようであれば、早めに掲載、コンタクトを取ることが必要です。

これが難しい場合には、自治体の回収を頼みます。私の住む関東圏内の市は、以下のような値段で引き取りをしてくれます。

  • 書棚:1,540円または2,060円
  • 食器棚・茶だんす:1,030円または2,060円
  • たんす:1,540円または2,060円
  • 机:1,030円または1,540円
  • サイドボード:1,540円または2,570円

プラスティックケース、スチール製の棚などの処分方法

粗大ごみ回収業者に頼んでみて、よくて処分費ゼロの引き取り、処分費がかかることのほうが多いようです。ですから、はじめに粗大ごみ回収業者にみてもらい、そのあと自治体の回収を考えてみるとよいと思います。

私の住む関東圏内の市は、以下のような値段で処分してくれます。

  • 衣装ケース:500円または1,000円(5個まで)
  • 押入たんす:1,030円または1,540円

家電の処分方法

テレビ(ブラウン管・プラズマ式・液晶式)、洗濯機、衣類乾燥機、冷蔵庫、冷凍庫、エアコンは、「家電リサイクル法」 に基づきリサイクルが行われています。

家電リサイクル法とは

一般家庭や事務所から排出された家電製品から、有用な部分や材料をリサイクルし、廃棄物を減量するとともに、資源の有効利用を推進するための法律です。

引用:家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省

家電を使った人が、収集・運搬、再商品化等にかかる費用の支払いを担います。

  • エアコン:1,620円
  • 冷蔵庫・冷凍庫:170L以下:3,888円
  • 171L以上:4,968円
  • テレビ ブラウン管(15型以下):1,836円
  • ブラウン管(16型以上):2,916円
  • 液晶・プラズマ(15型以下):1,836円
  • 液晶・プラズマ(16型以上):2,916円
  • 洗濯機・衣類乾燥機:2,592円

ベット、ベットマットレスの処分方法

ベットやベットマットレスの中古を使うのは、衛生的にも、気分的にも難しいですよね。

そのため、買い取りされることは、ほとんどないようです。

関東圏内の市は、以下のような値段で処分してくれます。

  • ベッド(パイプベット含む):1,540円
  • ベッドマット(スプリング入り):2,570円(ダブルベッド含む)
  • ベッドマット(スプリングなし):1,030円(ダブルベッド含む)

ベット、ベットマットレスの処分方法について、ほかにも情報収集していたところ、大きなベットマットレスの処分は、多くの自治体では回収を拒否しているとの情報がありました。

その理由が、燃えるごみになるクッション部分と、燃えない部分のスプリングが混在しているためとのことです。

燃えるゴミと燃えないゴミに分解した後、スプリングの切断には、大きな番線カッターなるものが必要とのこと。しかもこれは、5,000円~10,000円するそうで、5,000円のカッターでは、かなり苦戦するとのこと。

そんなにめんどくさいのに番線カッターなるものを購入して、力仕事をしなければならないと書いてある最後に、回収する際の値段が表記されていました。しかもこれが、自治体の値段に比べてかなり高いです。

  • スプリングマットレスの回収
  • シングルサイズ:5,000円
  • セミダブルサイズ:7,000円
  • ダブルサイズ:9,000円

そのため、1つの処分方法が見つかっても、いくつかの方法と金額を比較、確認してから処分するようにしてください。時間的な余裕があれば、選択肢も増えます。

解体前の家庭ごみの処理方法についてのまとめ

本記事では、家の取り壊し費用で出る家庭ごみの処理について紹介してきました。家の取り壊しは、お金がかかります。少しでも、工事費用を安くしたいと考えるなら、撤去費用で出てくる家庭ごみの内容と処理方法を比較して、なるべく費用がかからないようにしてください。

ただし、いくら処分に費用を掛けたくないと思っても、冷蔵庫や洗濯機などの家電は家電リサイクル法にもとづいた方法で処分してください。

時間と手間を考えると、ほとんどの家庭ごみの処理は、住んでいる自治体で処分してもらうとよいと思います。ただ、こちらの都合だけで引き取りに来てもらえないので、計画的に処分していくことが必要です。

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