隣の家の解体工事がうるさい!苦情は言うべき?どこへ伝えるべき?

隣の家の解体工事がうるさい!苦情は言うべき?どこへ伝えるべき?

「隣の家が解体工事をしていてうるさい!」
お互い様だから仕方ないとは言っても、騒音のレベルや状況によっては耐えられないこともありますよね。
そこで、本記事では、隣の家の工事がうるさいとき苦情は言うべきなのかどこへ言うべきなのかについて解説します。
ぜひ、工事の騒音でお悩みの方は参考になさってください。

騒音の苦情件数で最も多いのが建設作業(解体工事)

住宅街に住む場合は隣家との距離が近く、程度や状況によっては「隣がうるさい」と感じてしまうこともありますよね。特に隣家が工事なんかをしていた日には、思わずクレームを言いたくなる人もいるかもしれません。

下記は、環境省が令和元年度に行った騒音に関する苦情件数の内訳です。

引用:令和元年度(平成31年度)騒音規制法等施行状況調査の結果について|環境省

令和元年度のデータによると全国で騒音に関するクレームは、15,726件寄せられており、内、建設作業に関するクレームは6,062 件です。
生活音に関するクレームは7.2%なので、それに比べると解体工事などの建設作業でクレームを入れている人の割合はかなり多いと言えます。

苦情を言うべきか迷ったら

騒音の中では建設作業のクレームが最も多いと言っても、ご近所付き合いなどもありますし実際にクレームを言っていいレベルかどうか気になりますよね。

結論を言うと、騒音についてクレームを言うべきかの判断はその人の許容範囲によります
「クレームを言ってはいけない」という決まりはないですし、実際に工事が原因で体調不良などになっている場合は、事情を説明することで「作業時間を調整してくれる」といった事例もあるからです。
ただ、そういった事情に配慮してくれる工事業者ばかりではありません。
クレームを言ったとしても、「法律上は問題なかったとしたら、業者がそのクレームに対処しなければならない義務はない」からです。
つまり、その工事が法律上違反しているのであれば、クレームを言うことで問題は解決しますが、法律上は合法ならそのクレームは「お願い」レベルで解決しない場合もあるということです。

工事の音がうるさいと感じる場合、一般的に工事業者にしてほしい対策というのは下記の2つかと思います。

そこで下記では、上記のような要望(クレーム)が工事の仕方が違法だったため通るのか、それとも合法だから通らない(対処の判断が工事業者に委ねられる)のか、どちらに該当するかについて解説します。

法律上違法か合法かどうかでクレームを言うか判断したい方は、参考にしてみてください。

工事の日時を変更してほしい時

日曜日以外の毎朝8時から工事がはじまる
土曜は旦那も子供も休みで(もちろん私も)、ゆっくり寝させてあげたいのですが土曜って工事とかしているものなのですか?
朝の8時って早すぎだと思うのですが…

引用(一部抜粋):教えて!住まいの先生|Yahoo!不動産

上記はYahoo!不動産から一部抜粋させていただいたお悩みですが、この内容だけなら工事時間は法律上、違法ではなくクレームを言う場合は「お願い」レベルとなります。

工事は日曜日と祝日以外の午前7時~午後7時の間に行う
環境省が定めた騒音規制法によると、一般的な住宅街である第1号区域で工事を行う場合、作業時間は1日あたり10時間以内で作業の可能時間は7時~19時です。
また、日曜日と、その他の休日である国民の祝日は工事を行うこと自体が禁止されています。
参考 環境省_騒音規制法の概要環境省_騒音規制法の概要

つまり、上記の例で言うと、工事の時間が朝8時からで違法とされている朝7時前には作業していないため、作業時間については法律上問題ないということです。
また、土曜日は祝日でない限り作業していい決まりになっています。

一方、法律上違法なため工事日程を変更してもらえる、しないといけないケースは下記になります。

  • 午後7時~午前7時に作業している
  • 日曜日、祝日に作業している
  • 1日10時間以上、作業している
  • 連続で6日以上、作業している

下記のようなお悩みは法律違反のため、遠慮せず苦情を言いましょう。

近所の建築現場が、毎日朝7時前から工事をします。
今日は6時45分でした。
平日は起きているので、朝からうるさいなぁ。。。程度で済みますが
土日もお構いなしで夜は遅いときで22時までやっています。

引用(一部抜粋):教えて!住まいの先生|Yahoo!不動産

工事の音を小さくしてほしい時

騒音について。 隣の家のリフォーム工事が朝からとてもうるさく迷惑しています。 早い日は8時半過ぎからはじまり、夕方5時まで続きます。 こちらは賃貸の小さいアパートなので壁が薄く、産まれたばかりの子供がいるので出かけることも出来ず、寝たばかりなのに騒音で起きてしまい、ぎゃん泣きする事が多々あります。

引用(一部抜粋):教えて!住まいの先生|Yahoo!不動産

上記の例もクレーム後、音を小さくしてもらえるかどうかは工事業者の判断に委ねられます。

工事ではどうしても音が出てしまいます。
そのため環境省が定めた騒音規制法では、工事中に出していい音の上限を設定しています。
つまり、「騒音レベルが上限値を超えている」という証拠がないままクレームを言った場合は、法律上違法かどうか判断できず、業者によっては謝罪だけで終わってしまう場合もあるということです。なお、工事時間については上記に記載の通りです。

ただ、「騒音レベルが法律上の上限値を断続的に超えていている」という証拠がある場合は別です。業者は直ちにクレームを受け入れ音を小さくする必要があります。
法律によると騒音の上限値は、電車(地下鉄)内で聞こえる音と同等レベルの85デシベルです。
つまり、「工事中の騒音が一定時間85デジベルを超えている」といった場合は、法律上違法なのでクレームは言ったほうがいいということです。
AndroidやiPhoneをお持ちの方であれば、下記のようなアプリで騒音値が計測できます。

引用:Google Play |騒音測定器

引用:App Store|Sonic Tools SVM

「隣の家の工事がうるさい」と思ったら、試しに騒音レベルを測って客観的にクレームを言うべきか判断してみましょう。
なお、「騒音レベルが上限値を超えてないからクレームを言ってはいけない」というわけではありません。事情を丁寧に話せば、良心的な工事業者は謝罪だけでなく実際に対応してくれることもあります。
騒音に耐えられないと感じた場合は、一度事情を話してみましょう。

苦情は誰に(どこへ)言うべき?

最初に苦情を伝える相手はクレームの内容によっても異なりますが、大きく分けて二択、工事を依頼した施主に言うべきという意見と工事担当者である施工主に言うべきという意見があります。
どちらに言っても正解、不正解はありませんので、あなたがより納得できると感じた人へクレームを言いましょう。

施主に言うべきという意見

参考 騒音の苦情は誰に言うべきでしょうか? プロが答える豆知識 | くらそうねくらそうね

最初に施主に話をすることで、お金を払ってくれる「お客様からお願いされた」と認識され対応してもらいやすいという意見や、追加費用が発生する場合があるから、支払いの判断権を持っている施主に相談すべきという意見です。

工事中の音を小さくするためには、当然ながら何らかの対策が求められます。
例えば、解体工事や新築工事では、建物内を養生シートで囲うのが一般的です。

養生シート

養生シートとは、工事で出たゴミが外に落ちないための飛散防止や騒音防止のために用いるシートです。
ただ、この養生シートは法律上使用義務がなく、業者の中には費用削減を理由に使用していないケースもあります。
つまり、後から騒音対策のために養生シートを張る場合は、シート代やシートを張るための人件費がかかるため、業者から施主に追加費用を請求しなければいけないということです。
また、解体工事では、重機を使用せず手壊しで解体するなど工法よっても騒音効果がありますが、その分費用がかかります。

追加費用がかかる騒音対策の場合、判断権は施主にあるため「初めから施主に言ってしまったほうが早いのでは?」、「施工主だと費用がかからない範囲内の騒音対策になってしまう」と考える方は、施主に伝えるのがオススメです。

施工主にに言うべきという意見

参考 工事の騒音・振動の苦情は誰に言う?苦情を言うときに注意すべきポイント | 建築のヒント集建築のヒント集

工事をしている施工主が最も事情を分かっているから、工事をしている施工主、作業員に言うべきという意見です。

工事で出る音の大きさを最も近くで感じているのは、現場で作業している施工主だと言えます。そのためクレームを言ったときの状況理解も施主より早い傾向にあります。
また、追加費用がかかる場合は別ですが、時間帯によって作業内容を変えるなどの対処法であれば、即対応してくれることもあります。

追加費用がかからない範囲内の対策で十分」という方であれば、まずは施工主に伝えるのがオススメです。また、法律違反でクレームを言う場合も同様です。

法律上違法なのに取り合ってもらえない場合は公害相談窓口へ

法律上違法なのに施主に言っても施工主に言っても状況が改善しない場合は、都道府県や市区町村の公害相談窓口へ相談しましょう。
業者へ注意勧告などが促されるはずです。

下記では、各都道府県の市区町村別に相談窓口先(連絡先)が検索できます。
ぜひ必要な方は利用してみてください。
参考 総務省|公害等調整委員会| 公害苦情相談窓口総務省

苦情を言う以外の選択肢も

工事は主に日中に行うので、ちょうどその時間家に家にいる夜勤の方や専業主婦の方なんかは、ストレスになってしまいますよね、
事情を説明して改善してもらえるのが一番ですが、工事の仕方が合法で取り合ってもらえなかった場合は、下記のように自分で騒音対策をするという方法もあります。

  • ヘットフォンやイヤホンなどで音楽を聞く
  • 耳栓を使う
  • 眠れない場合は、睡眠の質を高めるサプリを服用する
参考 家の隣で工事…騒音が気になったり、眠れない時にした私の対策方法 | ゆーじの自由時間ゆーじの自由時間 | 考える『きっかけ』を生み出すブログ。

まとめ

近隣が工事でうるさい場合、工事の仕方が違法ならクレームを言ってしっかり対策してもらうのが賢明です。
ですが、法律上違法でなかった場合でも我慢できないのであれば、一度クレームではなく相談という形で施主や施工主に事情を説明してみるのも手です。

  • ・在宅でこの時間帯は会議があるから静かにしてもらえると助かります。
  • ・夜勤でこの時間からこの時間は寝たいんだけど…

上記のように工事時間の日程調整などのお願いであれば、作業時間を調整するなどで対策してくれる場合もあります。
苦情を言うべきが言わずに我慢すべきか、状況に合わせて判断しましょう。

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