愛媛県伊予郡砥部町の解体や除却に関する補助金・助成金

老朽化した空き家は近隣住民を事故などに巻き込む可能性があるので、トラブルが起こる前に処分したいですよね。ただ、解体費用が意外と高額なのがネックです。そこで、愛媛県伊予郡砥部町では空き家解体の補助金として最大80万円を出しています。空き家を解体するなら、ぜひとも利用を検討してみましょう。

空き家解体の補助金の制度概要

最初に、空き家解体の補助金の制度概要(補助の対象条件、補助金額)について整理したいと思います。

対象物件

次の条件すべてに当てはまる建物

  1. 砥部町内にある
  2. 砥部町が行う不良度判定が基準以上(老朽化が激しい)
  3. 住宅等の建物が立ち並んでいる道の側にある
  4. 倒壊すれば敷地外の道(避難路等)にまで被害を与える可能性がある
  5. 現在使用されておらず今後も空き家のままである見込み
  6. 本補助金以外の交付を受けていない
  7. 公共工事による補償対象となっていない
  8. 国や自治体等の所有ではない

条件2~4に当てはまるかは、砥部町の建物調査等で判定されます。ひとまず屋根・壁・天井・柱・床等の老朽化が激しく、倒壊したら近隣を事故に巻き込んだり、災害時に邪魔になる可能性が高い空き家を対象イメージとして持っていただければと思います。

対象者

次の条件どちらにも当てはまる方

  1. 所有者または相続人等(所有者等から委任を受けた方もOK)
  2. 町税などを滞納していない

申請は必ずしも所有者本人でなくて大丈夫です。ただし、町税等の滞納は認められません。

補助金額

補助対象経費×80%(上限額:80万円。千円未満切り捨て)

補助対象経費には、解体費や解体で出たゴミの運搬費・処分費が入ります。ただし、家財道具・機械・車両等の運搬費・処分費は含まれません。
また、建物は全部を解体することが求められます。一部残しはできませんので注意しましょう。

空き家解体の補助金の手続き方法

次に、空き家解体の補助金の手続き方法(申請の流れ、用意するもの)について説明します。

☆事前準備

☆交付申請

交付の決定通知

☆解体工事

☆完了報告

交付額の確定通知

☆交付請求

補助金の交付

「☆」を付けた部分が、申請者側で手続きが必要なところです。上から順番に見てみましょう。

事前準備

まず、交付申請前に砥部町への事前相談と建物調査の依頼工事の見積書の作成依頼をしましょう。

事前相談は砥部町役場建設課にします(建物の状況が分かる写真等を持っていきましょう)。ご自身が補助の対象と認められる見込みはあるのか等を確認してもらえます。また、建物調査によって建物が実際に対象条件の基準(不良度)を満たしているかを判定してもらいます。補助対象と判定されたら、交付申請が可能です。

工事の見積書は解体業者に連絡して作成してもらいます(現地調査があります)。
ただし、解体業界は悪徳業者(不法投棄・手抜き工事・不当な追加請求等をする業者)が多いので、解体業者選びの際は、ぜひあんしん解体業者認定協会にご連絡ください。

交付申請

事前にやるべきことが済んだら、交付申請をしましょう。以下の書類を提出します。

・交付申請書(様式第1号)

・実施計画書(様式第2号)

〇その他の必要書類
・位置図
・建物の現在の状況が分かる写真
・工事の見積書
・所有者等であることを証明書(登記事項証明書、固定資産税課税台帳記載事項の証明書、戸籍謄本等)
・委任状(必要な場合のみ)
・土地の所有者等の同意書(必要な場合のみ)
・納税状況の調査同意書(必要な場合のみ)

用意する書類が多いので、漏れがないようにチェックしましょう。ちなみに登記事項証明書は登記所・法務局から入手します。
交付申請が終わると書類審査等があり、通れば交付の決定通知書(様式第3号)が発行されます。

解体工事

交付の決定通知書が届いたら、解体業者と契約を結び工事を始めてもらいます。(補助を受けられなくなりますので、順番は必ず守ってください)
解体工事を始めるに当たっては、補助金関連の提出物は特にありません。工事内容に大きな変更が出た場合等には変更申請書(様式第5号)等を出してください。
また、完了報告の際に工事の途中と完了後の写真が求められますので、解体業者に必ず撮影を依頼しておきましょう。

完了報告

解体工事が無事に終了して代金を支払ったら、工事の完了報告を済ませましょう。以下のものを砥部町役場に出します。

・完了報告書(様式第7号)

〇その他の必要書類
・請負契約書の写し
・領収書
・工事の途中と完了後の写真(完了後の状況と工事中の分別解体等、工事内容が確認できるもの)
・廃棄物処理に関する処分証明書類(マニフェスト)

解体業者から必要書類を受け取ってください。
完了報告を済ませると、書類審査ののち交付額の確定通知書(様式第8号)が発行されます。

交付請求

交付額の確定通知書を受け取ったら、交付請求が可能です。

・請求書(様式第9号)

この請求書で指定した口座に対して補助金が振り込まれます。
ちなみに、交付後は解体跡地の管理や関係書類の保管(5年間)が求められます。怠らないようにしましょう。

以上が、空き家解体の補助金の手続き方法です。
不明点・疑問点等は砥部町役場に問い合わせてみてください。

愛媛県伊予郡砥部町
建設課
〒791-2195 愛媛県伊予郡砥部町宮内1392番地
電話:089-962-6010
FAX:089-962-4277

空き家解体の補助金に関する情報の確認方法

最後に、空き家解体の補助金に関する情報の確認方法についてお話しします。
補助金について知りたいと考えたら、砥部町公式サイトをチェックするのがオススメです。しかし、自治体のサイトは規模が大きいため、欲しい情報をピンポイントで入手するのは難しいかもしれません。
そこで、空き家解体の補助金ページの行き方や内容について説明したいと思います。

空き家解体の補助金ページへの行き方

まず、Google等の検索サイトを利用して、「砥部町」を調べます。検索の結果一覧で「砥部町ホームページ」が表示されたら選択してください。

これで砥部町公式サイト内に入れました。続けて「暮らしの情報」⇒「(住まい・土地の)住まい」⇒「(制度・支援・補助金の)老朽危険空き家の除却費用を補助します。」の順に選択していきましょう。

すると以下のページに入れます。


引用元:砥部町公式サイト

空き家解体の補助金の情報は、この「老朽危険空き家の除却費用を補助します。」というページから入手しましょう。

空き家解体の補助金ページの内容

空き家解体の補助金ページには、対象条件や補助金額等の概要以外に、要綱(砥部町老朽危険空き家除却事業補助金交付要綱)や申請書等様式があります。

要綱には制度の詳細が条文形式で載っています。どうしても細かい決まりを確認したいとき等は、要綱をチェックしましょう。
また、申請書等様式では手続き方法で触れた書類の一部をダウンロード可能です。
役場に行く前に書類を完成させておけば時間を節約できますので、ぜひ活用してください。

また、空き家解体の補助金の最新情報を確認するのも大事で、特に申請受付(期間等)については必ず見ておきましょう。

愛媛県伊予郡砥部町の解体や除却に関する補助金・助成金まとめ

今回は、愛媛県伊予郡砥部町の空き家解体の補助金についてまとめました。空き家解体はお金がかかりますが、解体費用はなるべく抑えたいですよね。ただ、見積金額だけで解体業者を決めるとトラブルの種になることも多いです。その点、補助金は安心して利用できますので、ぜひ活用しましょう。
まずは、砥部町への事前相談からしてみてください。



砥部町公式サイト:老朽危険空き家の除却費用を補助します。

解体工事には決断が必要で、簡単ではないかもしれません。しかし、信頼できる解体業者と正しい情報が得られれば、意外とスムーズに工事は進められます。私たち、あんしん解体業者認定協会では、信頼できる解体業者の紹介と正しい情報の発信をしています。迷ったら、ぜひお気軽にお問い合わせください。