北栄町で、使わない空き家の処分にお困りではないでしょうか?
処分しないといけないのは分かっているけれど、費用が高くて工事に踏み切れない方へおすすめの制度をご紹介します。
鳥取県東伯郡北栄町では、安心安全なまちづくりを目指して、老朽化が進行している建築物の解体工事に対して最大60万円の補助金が支給されます。
北栄町で解体工事をご検討の方はぜひ一度ご確認ください。
空き家解体の補助金の制度概要
北栄町が実施している空き家の解体工事に伴う補助金制度について詳しく見ていきましょう。
補助金の目的
老朽化の進んだ空き家は、町全体の外観を損ねるだけでなく、地震などの自然災害の影響で倒壊する危険があります。
そこで、北栄町では、積極的に空き家の解体工事に取り組む空き家の所有者を対象に補助金制度を実施しています。
本補助金は、条例第7条の規定による助言、指導及び勧告に従って、老朽化等により倒壊又は建築材等の飛散のおそれのある状態の空き家等の除却を行う者に対し、予算の範囲内において除却に要する費用の一部を助成することにより、老朽危険空き家等の除却を促進し、もって住民生活の安全及び安心並びに生活環境の保全及び改善を図ることを目的とする。
引用元:北栄町老朽危険空き家等除却事業費補助金交付要綱 | 第3条
補助金額
補助金額は、補助対象経費の50%です。(上限60万円)
150万円(補助対象経費)×0.5%(倍率)=60万円(計算上は75万円でも、60万円以上は補助されません)
空き家を解体するのに掛かった撤去費用と、瓦礫(がれき)を運搬して処分する費用が含まれます。
対象物件
そして、補助金を受け取るには、対象の空き家が以下の条件を全て満たしている必要があります。
- 北栄町内にある
- 一年以上空き家かつ使用されていない
- 木造または軽量鉄骨造
- 公共事業等の補償対象となっていない
- 北栄町の建物調査により危険度・緊急度が高いと判定された
なお、北栄町では空き家の危険度や緊急度の高さを以下のように定めています。
そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等をいう。
引用元:北栄町空家等の適正管理及び有効活用に関する条例 | 第2条
対象者
また、申請者の方は以下の条件を全て満たしている必要があります。
- 対象物件の所有者または相続人
- 暴力団員等ではない
- 町税等を完納している
- 権利関係者全員の同意を得ている(他に権利関係者がいる場合のみ)
ちなみに、納税証明書は北栄町役場の住民生活課または税務課で発行ができます。
詳しい手続きはこちらからご確認ください。
対象工事
そして、対象の解体工事は以下の条件を全て満たしてなければなりません。
- 建設業の許可または解体工事業の登録を受けた鳥取県内の業者が行う
- 申請年度の3月10日までに完了できる
- 交付の決定前に着工しない
- 本補助金以外に補助金等を受けない
- 不動産関連の業者が自社の仕事として行わない
地域活性化のため、解体工事は鳥取県内の解体業者に依頼しなくてはいけません。
もし、解体工事が初めてで解体業者選びが不安という方は、ぜひ当協会が運営する「解体無料見積ガイド」へご連絡ください。
解体無料見積ガイドでは、厳しい審査を通過した解体業者さんの中から3社同時見積りが取れます。
キャンセル代行も行っておりますので、まずはお気軽にご連絡ください。
受付開始日と期限
受付の期限は設けられていません。補助金交付要網にも具体的な期日の記載はありません。
ただし、制度は突然変更や終了になるおそれがあります。
手続きはお早めに行ってください。
空き家解体の補助金の手続き方法
北栄町が行う空き家解体の補助金の手続き方法ついて整理しましょう。
申請の流れは以下の通りです。
↓
☆交付申請
↓
交付の決定通知
↓
☆解体工事
↓
☆完了報告
↓
交付額の確定通知
↓
☆交付請求
↓
補助金の交付
「☆」を付けた部分が、申請者側で手続きが必要なところです。流れに沿って見ていきたいと思います。
事前準備
まず事前準備として北栄町への事前相談と建物調査の依頼、解体業者への工事見積書の作成依頼をします。
事前相談では「自身が補助対象と認められる見込みはあるのか?」等について確認できます。分からないことをしっかり聞いておきましょう。その後、建物調査を依頼して空き家の危険度・緊急度を測定してもらい、対象物件に当たるか判定をお願いします。対象物件と認定されれば交付申請が可能です。
工事見積書については解体業者に依頼します。建物調査を経て作成してもらいましょう。
ただし、解体業界は悪徳業者(不法投棄・手抜き工事・不当な追加請求等をする業者)が多いという問題があります。ですので、解体業者を選定するときはあんしん解体業者認定協会にぜひご連絡ください。
交付申請
事前準備が終わったら交付申請を行ってください。交付申請書(様式第1号)を提出します。
交付申請書(様式第1号)
その他の必要書類
- 工事見積書(内訳明細付き)
- 登記事項証明書(土地と建物)
- 建物の位置図
- 建物の現状が分かる写真
交付申請の結果、北栄町より交付の決定通知書が届いたら見積を依頼した解体業者さんと契約をして、解体工事に着手して下さい。
ただし、解体工事に伴う補助金の申請は手続きの手順が重要です。
くれぐれも、解体工事は決定通知書を確認してから着手するようにしましょう。
解体工事
交付の決定通知書を受け取ったら、解体業者と契約を結んで工事を始めてもらいましょう。
解体工事中は特に申請が必要な書類はありません。
ただし、解体工事の完了報告では解体工事着工前と完了後の写真が必要です。
解体業者さんには事前に補助金制度を利用する旨を伝え、しっかり写真に残してもらいましょう。
完了報告
工事が終わったら完了報告を行います。完了報告書(様式第5号)を北栄町に出してください。
完了報告書(様式第5号)
その他の必要書類
- 請負契約書の写し
- 領収書の写し
- 工事前後の写真
完了報告に問題がなければ交付額の確定通知書(様式第6号)が発行されます。
交付請求
交付額の確定通知書が届いたら交付請求ができます。交付請求書(様式第7号)を提出しましょう。
交付請求書(様式第7号)
交付請求書で指定した口座に補助金が振り込まれます。
さて、ここまで北栄市の解体工事に伴う補助金制度について詳しく紹介してきました。
でも、「補助金の対象になっているか不安」「もっと詳しい詳細が知りたい」といった方は北栄市の担当窓口まで問い合わせてみて下さい。
鳥取県東伯郡北栄町の解体や除却に関する補助金・助成金まとめ
今回は、鳥取県東伯郡北栄町の空き家解体の補助金についてまとめました。人件費やゴミの処分費等の高騰、空き家等の家屋解体にかかる費用は年々増加しています。少しでも空き家の解体費用を抑えるためにも補助金制度は漏れなく利用ましょう。