埼玉県北葛飾郡杉戸町の解体や除却に関する補助金・助成金

本記事では、埼玉県北葛飾郡杉戸町で利用できる家屋に関する補助金制度をまとめています。杉戸町が設けている家屋に関する補助金制度は、全部で2つです。各制度の申請条件補助金額、申請方法など詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

耐震診断及び耐震改修工事の補助金交付制度

制度の目的と概要

杉戸町では、地震時の家屋の倒壊による市民への被害を防ぐため、昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅を対象に耐震化を推奨しています。

その一環として町では、耐震診断の際に利用できる「既存木造住宅耐震診断補助金」、耐震改修工事の際に利用できる「既存木造住宅耐震改修工事補助金」を設け、耐震化にかかる費用の一部を補助しています。

地震による建築物の倒壊等の被害を防ぎ、安全な建築物の整備を促進するため平成18年4月から既存木造住宅の耐震診断及び耐震診断を行った結果、補強が必要となった住宅の耐震改修工事には予算の範囲内で補助する制度ができました。耐震診断および耐震改修工事をお考えの方は、是非ご利用下さい。
引用:耐震診断及び耐震改修工事の補助金交付制度|杉戸町

補助・助成金額

「既存木造住宅耐震診断補助金」と「既存木造住宅耐震改修工事補助金」は併用することが可能です。「既存木造住宅耐震診断補助金」を利用した耐震診断の結果が一定の基準未満の場合、「既存木造住宅耐震改修工事補助金」を利用した耐震改修を行うことができます。

各制度の補助金支給額は以下のとおりです。

【既存木造住宅耐震診断補助金】

「耐震診断費」×1/2(上限額:5万円)
※1,000円未満切り捨て

【既存木造住宅耐震改修工事補助金】

「耐震改修工事費用」×1/3(上限額:60万円)
※1,000円未満切り捨て

受付開始日と申請期限

いずれの制度についても、期間の定めについて公式HPには記載がありません。
制度の利用を検討されている方は、杉戸町役場にお問い合わせください。

なお、予算の上限に達した場合、受付を終了してしまいます。早めにお問い合わせすることをオススメします。

対象となる建築物

原則、杉戸町内で「自宅もしくは自宅兼店舗」として利用している「昭和56年5月31日」以前に「在来工法」により建築された「平屋もしくは2階建て」の「戸建住宅」が対象です。

「既存木造住宅耐震改修工事補助金」を利用する場合は、原則の条件に加えて「耐震診断の結果、耐震改修工事が必要と認められた」住宅でなければなりません。

補助の対象となる建築物は、昭和56年5月31日以前に在来工法により建築された木造2階建て以下の一戸建住宅又は他の用途を兼ねるもので延床面積の2分の1以上を居住の用に供する一戸建住宅とする。
引用:杉戸町既存木造住宅耐震診断補助金交付要綱|杉戸町
在来工法とは?
「在来工法」とは、「梁と柱」を組み合わせて家を建てる工法です。日本古来からの建築工法を現在まで発展させ、いまの「在来工法」となりました。日本の木造住宅の多くが「在来工法」により建築されています。

申請者の条件

対象住宅に「居住中」の「所有者」が申請対象者となります。

補助金の交付を受けることができる者は、申請日に杉戸町内に前条の規定による住宅を所有し、かつ居住している者とする。
引用:杉戸町既存木造住宅耐震診断補助金交付要綱|杉戸町

工事の条件

工事の条件がそれぞれ規定されています。いずれの制度においても申請前の工事着手は認められていません。申請後に工事に関する契約などを行いましょう。

各制度の工事条件は次のとおりです。

【既存木造住宅耐震診断補助金】

市の規定をクリアした「診断資格者」が、(社)日本建築防災協会による「木造住宅の耐震診断と補強方法」に定める一般診断法または精密診断法で行う必要があります。

・一級建築士、二級建築士又は木造建築士の資格を有し、耐震診断に関する講習の受講を修了した者が行うこと
・日本建築防災協会による「木造住宅の耐震診断と補強方法」に定める一般診断法又は精密診断法により行うこと
参考:杉戸町既存木造住宅耐震診断補助金交付要綱|杉戸町
診断資格者とは?
建築士の方が市の指定する耐震診断を受講し修了することで、その資格を得ることが出来ます。
一般診断法・精密診断法とは?
耐震性を判断するために行われる診断方法ですが、精密診断法ではより詳細に耐震性をチェックします。その際、必要に応じて天井や壁などを剥がすことがあります。(※一般診断法では、原則井や壁などを剥がすことはありません。)

【既存木造住宅耐震改修工事補助金】

耐震性を一定基準以上(耐震評点:1.0)」にする補強工事を行う必要があります。工事は「杉戸町内に所在する施工業者」が行う必要があります。

耐震診断の結果、耐震評点が1.0未満の建築物を耐震評点が1.0以上となるようにする補強工事で、杉戸町内に事業所等を有する法人又は住所を有する個人事業主が施工するものをいう。
引用:杉戸町既存木造住宅耐震改修工事補助金交付要綱|杉戸町
耐震評点とは?
耐震診断の結果、震度6を想定した地震に対して対象家屋が倒壊するか否かを判定します。
(1)1.5以上:倒壊しない
(2)1.0以上~1.5未満:一応倒壊しない
(3)0.7以上~1.0未満:倒壊する可能性がある
(4)0.7未満:倒壊する可能性が高い

申請に必要な書類と申請先

制度を利用するためには、事前相談、交付申請、実績報告を行う必要があります。ただし、制度ごとに必要な書類が異なりますのでご注意ください。詳細は以下のとおりです。

なお、申請書や報告書などの必要書類は窓口でもらうことが出来ますが、「★」がついている書類については依頼した「診断資格者」もしくは「施工業者」に用意してもらう必要があります。ご注意ください。

【既存木造住宅耐震診断補助金】

本制度を利用するためには、耐震診断実施前に以下の書類を揃えて窓口にご提出ください。窓口は、平日の午前8時30分から午後5時15分まで申請を受け付けています。

  • 耐震診断実施前に杉戸町既存木造住宅耐震診断補助金交付申請書
  • 申請者の住民票
  • 補助対象となる住宅の家屋所有証明書
  • 案内図
  • 耐震診断見積明細書の写し
  • 診断資格者証の写し
  • その他町長が必要と認めるもの
引用:杉戸町既存木造住宅耐震診断補助金交付要綱|杉戸町

耐震診断を実施後は、できるだけ早く次の書類を揃えて窓口にご提出ください。提出された書類をもとに実績確認を町で行い「問題がない」判断されましたら補助金が支給されます。

  • 杉戸町既存木造住宅耐震診断実績報告書
  • 耐震診断結果報告書の写し、診断結果に対する所見及び耐震改修に関する方針等を記入したもの
  • 耐震診断契約書の写し
  • 耐震診断費用の領収書の写し
  • 杉戸町既存木造住宅耐震診断補助金交付請求書
  • その他町長が必要と認めるもの
引用:杉戸町既存木造住宅耐震診断補助金交付要綱|杉戸町

【申請先】杉戸町役場 開発建築指導担当
【住所】〒345-8502 埼玉県北葛飾郡杉戸町清地2-9-29
【電話番号】0480-33-1111
参考 杉戸町耐震診断及び耐震改修工事の補助金交付制度

【既存木造住宅耐震改修工事補助金】

「既存木造住宅耐震診断補助金」と同じく、工事実施前に以下の書類を揃えて窓口にご提出ください。窓口は、平日の午前8時30分から午後5時15分まで申請を受け付けています。

  • 耐震改修工事実施前に杉戸町既存木造住宅耐震改修工事補助金交付申請書
  • 申請者の住民票
  • 補助対象となる住宅の家屋所有証明書
  • 案内図
  • 耐震診断結果報告書の写し、診断結果に対する所見及び耐震改修に関する方針等を記入したもの
  • 耐震改修工事見積明細書の写し
  • 耐震改修工事の設計図書
  • 施工業者の町内における所在地が証明できるもの(個人の場合には住民票等、法人の場合には商業の登記事項証明書又は営業証明等)
  • 町の補助制度以外で耐震診断を行った場合には、診断資格者証の写し
  • その他町長が必要と認めるもの
引用:杉戸町既存木造住宅耐震改修工事補助金交付要綱|杉戸町

改修後は、できるだけ早く次の書類を揃えて窓口にご提出ください。提出された書類をもとに実績確認を町で行い「問題がない」と判断され次第、補助金が支給されます。

  • 杉戸町既存木造住宅耐震改修工事完了届
  • 耐震改修工事契約書の写し
  • 耐震改修工事費用の領収書の写し
  • 工事写真(施工前、施工中、施工後のわかるもの)
  • 杉戸町既存木造住宅耐震改修工事補助金交付請求書
  • その他町長が必要と認めるもの
引用:杉戸町既存木造住宅耐震改修工事補助金交付要綱|杉戸町

【申請先】杉戸町役場 開発建築指導担当
【住所】〒345-8502 埼玉県北葛飾郡杉戸町清地2-9-29
【電話番号】0480-33-1111
参考 杉戸町耐震診断及び耐震改修工事の補助金交付制度

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